2005-01-01から1年間の記事一覧

子供から搾取、トシヨリに還元

子供に関わる産業が花盛りです。出産からスタートし、ベビー服、知育玩具、幼稚園からお受験、まだ日本語もろくに話せないうちからの英会話教材・・・列挙したらきりが無いほどです。おしめは母の浴衣をほぐしたもので、つぎはぎだらけの服を着ていた少年時…

烏合の合唱団

年末になるとあちこちでベートーベンの交響曲第九番が演奏されます。これは日本だけの風物詩でありましたが、最近では逆輸入ならぬ逆輸出で、欧米でも「年末に第九を」といったイベントが増えてきているとか。そもそも、季節の風物詩などというものはどこの世…

生類憐れみの令(2)

声帯除去手術や去勢手術を施されてしまう気の毒な愛玩動物の話は以前書きましたが、今日はこの季節に気になる人類の暴挙を考えてみたいと思います。宗教心の薄い我が国の人種はある意味排他的なところが少なく、生まれたら神社にお宮参り、結婚式は教会で、…

どこの国の言葉?

60年前には敵性語と呼ばれ、無理な日本語訳がついたりしていた英語が昨今では生活の一部として氾濫しています。むしろ、必要も無いのに横文字にしてしまう風潮があり、特に日本語で言うと何やら否定的に捉えられかねない言葉がどんどんカタカナに取って代…

増税=即、庶民の楽しみを奪う・・・か?

私は喫煙者です。ショートホープというかなりニコチン・タールの強い煙草を1日25〜30本吸っていますので、まあヘビースモーカーというべき存在でしょう。そういう人間にとって、このたび、煙草の増税が決定したというニュースは「これはまいった!」とい…

占い師

早朝からあちこちの番組での「今日の運勢」、雑誌を購入すれば「今週の運勢」・・・多くのものは星座占いで、一部が血液型、生まれ月により区別されています。ふとテレビを見てしまうと、私の星座が12星座中、最低であったりすると、何か悪いことでも起こるの…

社会貢献〜目的の無い募金活動

駅前広場に募金箱を持った学生さんが「お願いしまぁ〜す」と叫んでいるのは昔は赤い羽根の時期だけでしたが、今となっては季節の風物詩ではなく日常茶飯事と化しています。国内外を問わず天災があると募金箱を持つ人が増え、そうでなくても交通遺児育英資金だ…

葬儀のBGM

年齢と立場が為せる業でしょうか、私は葬儀に参列する機会が比較的多い方であろうと感じております。また、同窓会他、いろいろな組織の「便利屋」としてこき使われている立場でもあるので、受付の手伝いも多く、先輩方からは「葬儀屋ができるんじゃないか?」な…

舌足らず

「オマエは口数が多くて言葉が足りない」と良く先輩に言われます。言い得て妙であると感じております。確かに私は人より1〜2割早口で喋り、余計な単語を並べ立てていると思いつつ、むしろそういう言葉の煙幕で自分のレトリックを組み立てて誤魔化している…

オマエは社長かっ!!

電話応対のマナーなどというものは新入社員研修でそれなりに学んでいるでしょうが、その研修そのもののやり方が問題なのではないかと思われることがよくあります。営業という見地から重要な交渉になればなるほど「メールより電話、電話より訪問」ということ…

会社は誰のもの?

15年ほど前、度胸と印鑑だけを資本に会社を興し、今日まで資本金の全てを自分が株主として所有する経営者なるものをやっております。社長は気楽な稼業で平日ゴルフに行き美人の秘書を侍らせ飲食遊興を経費というもので落しているとお考えの方が多いようで…

有名スポーツ選手悲喜こもごも

昨年のアテネ五輪において、男子柔道60kg以下級で野村忠宏選手は3大会連続金メダルという快挙を成し遂げました。今日野村選手は柔道関係者ならずとも国内での知名度の高いスポーツ選手であろうと考えられますが、その野村選手が時々フィルターをかけて発…

甘えるな!老人達よ

近頃の若い者は礼節を知らず勝手なことばかり言い世の中に貢献する事も無くニートやらフリーターやらが増加して困ったものです。それは似非共産主義者の皆様に言わせれば世の中の流れが悪く、結局は政治が悪いんだという結論でお話が終りになってしまいます…

馬鹿自慢をする本格派の馬鹿

他人が知らないことを自分が知っていて、それをあたかも知らないことが恥であるかの如く語る人の話は前項で書いたとおりですが、その裏返しも存在していることに気がつきました。殊更に知らないことを自慢する馬鹿のお話です。つまりは「馬鹿自慢」ということ…

知らねぇよ

「ご存知の通り、昨日某所にてあんなことが起こりました。そう。あんなことです。え、ご存知無い?嘘でしょ?皆知ってますよ・・・」というイメージの話をされて不機嫌になった方は多いでしょう。人間というものは自分が知っていることは周囲の人間も知って…

子供は何人欲しいですか?

少子化が叫ばれる昨今です。反面、人が多すぎるという意見もあります。どちらが正しいのかの判断はつきませんが、どちらも問題であるような気がします。地球規模では人口増が問題になりながら、我が国では少子化が問題になるのですから不思議なものです。さ…

加害者の人権・被害者の人権

我が国はいつから痛ましい殺人事件が後を絶たない国家となってしまったのでしょう。殺人の動機にはいろいろなものがあり、その多くは怨恨であったはず。人を恨むあまりに殺してしまうのが良いとは間違っても言えませんが、百歩、いや、百万歩譲ってそこには…

生類憐れみの令

「ウチの子はちゃんと躾をしておりますからお利口さんにしていますのよ」なんぞと、自分の子供を自慢する人はそれほどいないでしょう。大抵の場合、このような表現をされる方は人間の子供ではなくペットを「ウチの子」と称していると思われます。自分の子供とい…

携帯電話のご使用は・・・

私が携帯電話なるものを使用し始めたのは十数年前、6秒10円というとてつもなく高価な通話料がかかり、本体の大きさはまるで弁当箱の頃でした。度胸と印鑑だけを持って会社なるものを興してしまい、とはいえ、従業員がいるわけでもオフィスがあるわけでも…

ワインを熟知した諸兄へ

11月の第三木曜日午前零時の時報とともにボジョレーヌーボーなる大変ありがたいワインが解禁になるそうですが、諸兄におかれましては既にお召し上がりのこととお慶び申し上げます。さぞかし高級なワインで崇高な味わいであったことでしょう。下戸の私には…

先生っ!

大宮駅東口を出て南へ歩を進めるとそこは「南銀」と呼ばれる繁華街です。30年程前、当時現職教員であった父に連れられ、大学生だった私がその南銀のとある店(一般的な飲食店ですが)に向かっていくと、右から左からそして、前に立ち塞がるように呼び込みのお…

プロが少ない・・・

その昔、天下を取ることを夢見て多くの武将が名乗りをあげ闘いに挑んでおりました。その体制が不充分なまま、徳川幕府というものが200余年の統治を為し、その後、明治維新、そして第二次世界大戦という変遷を経て、ここ60年間、天下人と呼べる統治者が…

クローン人間の宴

若い人達と話していて「キャラがかぶる」という言葉が気になりました。どうやら似たようなキャラクターが複数いる場合に、いずれかが必要無いからといった意味合いでそのフレーズを使っているようです。確かに、最近、テレビ・ラジオでは、特にお笑い芸人と歌…

レトリックによる騙しのテクニック

ジェネラリストの達人を自称する私は、それなりに幅広い人脈を持っています。とある先輩に「オマエは現場の人間とばかりつきあっている」と言われておりますが、それこそが私の望む人脈であり、単に企業のトップとだけ付き合っていると本当の工数、納期、問題…

学校の先生は教育者か教員か

私には師と仰ぐ人物が大勢います。世間的に格好良いのは「人生の師はたったひとり」という姿ですが、それでは単にその師のクローンでしかないと考えており、自分自身を強く持っていると自負している私としては、大勢の師の集大成となるべく人生を送っているの…

無党派層という低知識人

およそ流行語大賞なんぞという言葉が使われ始めてからいくつかの事象を指す言葉が曖昧になり、本来軽蔑を込めて言われるべきところが何やらハイレベルに感じてしまう勘違いが横行しております。フリーターやらニートやら片仮名にすれば格好良いというところ…

孫を殺す老人達

子供を殺してしまう親がいたり親を殺してしまう子供がいたり、物騒なニュースが毎日のように舞い込んできます。昔から親の顔が見たいと言い、子は親の背を見て育ち、海より深い父母の恩を教えられてきた我が国で、このようなことが起こるのか・・・と驚愕し…

昔の美談が負の遺産―年金という世代間マルチ商法

人間とはまことに愚かな生き物であり、世の為人の為に作られたはずの物を道を違えて使用する歴史を繰り返しております。利便性の為に先人達が長年の研究の成果として作り出した爆薬で大量殺戮を行い、より安全な発電の道具であったはずの核施設から核爆弾を…

若さゆえの悩み

30年以上前でしたが、「若さゆえ、苦しみ、若さゆえ、悩み」と唄った流行歌がありました。未だ私が小学生であったのではないかと思います。その後、思春期にさしかかり、本当に若さゆえの悩みに苛まれ、オレの人生はどうなっちまうんだろうと悶々とした記…

全面否定

自らの主張を強調するためにレトリックを駆使し、上手に立ち回るのが昭和時代までの日本人であったと思われますが、昨今ではデジタル化の波に人心も呑まれてしまったようで、全てのものをゼロかイチかで判断することが流行っているようです。日本人の得意技…