甘えるな!老人達よ

近頃の若い者は礼節を知らず勝手なことばかり言い世の中に貢献する事も無くニートやらフリーターやらが増加して困ったものです。それは似非共産主義者の皆様に言わせれば世の中の流れが悪く、結局は政治が悪いんだという結論でお話が終りになってしまいます。

確かに近頃の若い者の行動、言動には私のような中年にとって理解し難い事が多く存在しておりますが、ご老人の皆さん方が私の世代であった頃、当時の「近頃の若い者」であった私達を同じ目で見ておられたことではないかと考えればそれもまたそうなんだろうなと納得してしまい、多く引き合いに出される古代遺跡にその時代の文字で「近頃の若い者は・・・」と書かれていたという話もあるくらいですから、これは言わば次世代へのリレーのバトンのように受け継がれていく言い回しなんでしょう。

さて、我が国には長幼の序という素晴らしい考え方が存在しております。多少は形態が違えど、他国にも同様に元老院や長老会議が存在しているであろうと予測できます。年長者の意見には確かに経験に基づいた含蓄があり、参考になることは一切否定いたしませんが、これまたいつの世にも言われる「オレが若い頃は・・・」の表現に対し心の中で「既にオマエの若い頃ではない」とつぶやいた経験のある方は多くおられるはずです。時代は変わってしまい、社会の構造も利便性も何もかも変化しているのです。近頃の若い者にとっての「歴史」が老人にとっての実体験であることを忘れてしまい、自分の世界だけで話をしすぎるのが私が今属しているであろう中年世代以降の人間にとって忘れ去られている残酷な事実であることに気がついていないわけですね。

そして、これから老年期を迎える自分への戒めを込めつつ、今のご老人達に一言物申すことにいたしますが・・・甘えるのはいい加減でやめましょうよ。大きな権力に騙されて払わされてきた、それも微々たる金額の見返りに、年金という支払った以上の金額が戻ってくる国家レベルのマルチ商法やら(つまり、私達の世代からその恩恵がなくなるわけですが)医療費にはじまり、多くの社会福祉の恩恵に浴しつつ、世の中を批判するだけ批判しているだけでは物語に出てくる長老として尊敬しご意見を傾聴しようなどという気はなくなりますよ。あなた達がそういう資産を食い潰し、結果私達の世代以降がその借金を払っていくわけなんですから。運転免許もたかが落ち葉のマークをつけるだけで、それも義務ではなく、見えない目で運転し事故を多発しているにもかかわらずそれも「権利」と言い張っておられますが、昔の人は更に巧いことを言っていますよ。「老いては子に従え」と・・・