ロータリークラブの欺瞞と偽善

よく耳にするロータリークラブなる団体があります。元々は20世紀初頭の米国で、一自治体に一クラブが存在し、一業種から一名しか加われないといういわば地場の名士の集いの象徴だったそうです。現在、世界に百万人を超える会員を抱え、「庶民」から見れば「社会貢献をしている大金持ちの方々の集い」のような雲の上の存在といったところでしょうか。

さて、そのロータリークラブ、当初の「名士の集い」とはかけ離れた存在となっております。現在、さいたま市内に20以上のクラブがあり、それぞれが「会員増強」にしのぎを削っているようです。少なくとも、私のような大赤字の超零細企業経営者に対して市内外あわせて5〜6件のクラブから入会しないかというオファーが来ているくらいですので、実はそういった勢力争いのようなものがクラブ間であるのでしょう。

私が存じ上げているロータリアンの方々には本当に立派な方々が多々おられます。他方、どこに崇高な志があるのかわかりかねる方々も多々おられます。中には非合法スレスレのご商売をされておられる方、そして、「オカネモチの象徴」であるはずなのに、我が社への支払が長期に亙り滞っておられる方、「元」ロータリアンで、夜逃げをした方、街金融から多額の借金をされている方もおられます。一体何の為にそのロータリアンであることにこだわり続けるのか、その意図が私如き俗人には理解しかねるところであります。

そういったロータリアンの方々を見ていると、その姿に、平安貴族やら幕末の武士やらを重ね合わせてしまいます。意味の無い矜持のためだけにクラブを辞めず、その精神と相反し、1.真実とはほど遠く、2.人々対し不公平であり、3.好意と友情を踏み躙り、4.我欲のみに生きている・・・多分、我が国には数万人のロータリアンがおられるのでしょうが、果たしてその中の何パーセントが「本物の」ロータリアンなのか・・・私には全くその資格が無いので、生涯通じてそのロータリアンに「なれる」日は来ないものと思われますし、また、何があってもそのロータリアンに「なりたい」などとは微塵も思わないのが私の「真実」であり、「世の中の為」と考えております。

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