不幸の連続

長期に亙りご無沙汰していた道場の兄弟子から電話がありました。「おやおや、どうされました?もうオレに勝てないから逃げ回っているんですか?」と軽口で問うたところ、「本当にもう二度と勝てねぇよ。それどころかもう柔道なんて一生出来ねぇよ」と仰る・・・重度の糖尿病末期症状で入院したとのことです。「死ぬ前に一度オマエに会っておきたくてな・・・」これは一大事だと感じたのですぐさま病院に駆けつけてみたところ、とりあえず病状は良くないとはいえ、生死に関る状況では無く、ほっとしたのもつかの間、翌週、奥さんから緊急手術となった旨連絡が入りました。またまた病院に行ってみたところ、片脚を切断し、一命は取りとめた状況でした。60そこそこで、この状況はお気の毒としか言いようがありません。

その数日後、ある会合に先輩が出席されず、いつも来る方なのにどうされたのだろうと心配していたところ、翌日連絡が入り、生後百日余りのお孫さんが急逝されたとのことでした。そのお孫さんどころかお子さんをも存じ上げませんでしたが、理不尽な宿命を持ってしまった方々になんともいえぬお気の毒な気持ちになります。

そして、先ほど、後輩から電話が入りました。お父様が末期癌で「時間の問題」であることは、数日前から知ってはいましたが、そのお父様、56歳で逝去されたとのことでした。私と同世代の方のあまりにも早いご逝去の報に心が痛むとともに、まだ20代半ばのその後輩の為に「それでもこなさなくてはならない葬儀はじめ一連の遺族の務め」を説きに行って戻ってきたところです。

ここ数週間で、いずれも「なんで・・・」と思ってしまう不幸の連続です。血縁であるとかではありませんが、何故か身のまわりにそういった不幸が続く中で、「オレはその悲しみを少しでも和らげるために生かされているのではないか?」といった不思議な義務感に駆られています。正しいか間違っているかはわかりませんが、経の読める立場として、病の方にはその快復を、亡くなった方にはそのご冥福を祈らせていただくことにいたします。

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