膳の左側に味噌汁・・・

トモダチの少ない愚生にとって、外でのメシというものは苦痛でなりません。最近では、「おひとりさま」用のパーティションで区切られたカウンターのあるラーメン店等もでてきているようですが、この界隈には無く、概ねチェーン店の牛丼屋やラーメン店のお世話になることが多いです。別項で「ファミレスの4人席に一人で座れないオレ」については近々書こうと思っておりますが、今日は、牛丼屋さんの配膳の謎について気になったので書いてみます。

実は、本日の昼食をひとりで某牛丼屋に行き、違和感を憶えたので書いているわけですが、愚生はナントカ定食なるものを頼み、お膳にのせられたそのナントカ定食がでてきました・・・というところから話は始まります。左にご飯、右に味噌汁、右奥にはサラダ、左奥には主菜といった配置で、その中央部に申し訳程度の香の物・・・当然の配列であろうと考えます。カウンター越しの反対側に40代と思しきオッサンと、金髪の若僧が座り、愚生と同じナントカ定食を頼んでおりました。「ケッ・・・主体性の無い連中だ・・・」(こんなことを考えるあたりが協調性の欠落と妄想癖の塊である証のような気もしますが・・・)

連中のナントカ定食が出てきました。40歳前後と思しきオッサンが、お膳の上の配列を変えております。まず、主菜を右手前に置き直し、味噌汁をその奥に置き、ご飯を右側に・・・茶髪が言いました・・「何で並びを替えてるんですか?」・・・すると、オッサン、「お前のような若いヤツにはわからんだろう」というようなことをのたまいつつ、「あるべき姿」なる表現をしておりました。茶髪が「だって、子供のころ、ばあちゃんが『お茶碗持つ手』とかうるさくて、味噌汁を右側に置いたらぶたれたことがあって・・・」こともあろうに、オッサン、「オマエの婆さんは世間の道理を知らないんだな。」

「オッサン、大丈夫か???」とか考えながら、ふと、我が膳に眼を落とすと、前述のとおり、愚生の考える「正しい配列」であり、ホッとしているところへ、隣の席に牛丼と味噌汁を運んできた店員・・・客から見て右に牛丼、左に味噌汁を当たり前のようにおいていきました。愚生の中で「何かの美学」が否定されたような気分でしたが、ちょうど喰い終わったところなので店を後にしました。仕事場に戻ってから、ネットで検索してみると・・・「味噌汁は左にあった方が合理的だ」とか、「そんなことでめくじらを立てるジジィはウザい」とか・・・はい、そうですか?・・・何やら「様式美」というものは、この世から消え去っていく過程にあるようで、小さな「やるせない」がその後、何時間にもわたって心の一部を支配しております。どうしたらいいのだろう・・・

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