バカとガクシャをテレビジョンに出すな

日々、テレビジョンの画面には多くの方々が登場しています。昔はジャンルによる棲み分けができていたような気がしますが、昨今ではファジーなる言葉のせいでしょうか・・・コメディアンや歌うたいのタレントがニュース解説番組で喋ったり、はたまた本来「学者先生」である方々がバラエティ番組の「おばかさん」を担当したり、玉石混淆を通り越し、悪貨が良貨を駆逐した感が否めません。

まず、学者先生の一部が、ちょっとしたダメキャラを演じるのは、「二枚目が三枚目を演じる」の面白さがあって良かったのですが、元々薄っぺらな人が間違って学者先生になってしまっていて、その方がダメキャラを演じるというのは、残念なことにその学者先生のタイトルがある以上、「大先生でもバカなんだ」という誤解を発生させます。(これを仮称モリナガタクロー現象とでもしておきましょう)  逆に、頭の悪い人がちょっと難しい言葉を遣ったりすると、「実はそれなりにできるんじゃないの?」的な評価を受け始め、豚も煽てりゃ木に登ることが発生し、何だかそれなりの論客として扱われ、ナントカの御意見番とか言われ始めることが垣間見られます。(これを仮称シマダシンスケ現象とでもしておきましょう)

そして、そのモリナガ現象やシマダ現象の行きつく先は、バカもガクシャも皆同レベルという間違った考え方で、愚民にとって一番嬉しい「高貴な人が貶められる姿」と「下賤な民が天下を獲った姿」が高視聴率の原動力となります。シマダ現象のバカ達は、煽てられまくって、気が付くと自分が「凄い人」なのかと考え始め、併せて高額所得者となっていきます。利巧なガクシャ先生は、適度なところでその露出を控えますが、ニセモノはタイトルだけを利用し、実際の研究研鑽を忘れ、タレント業での高額所得を求め、まさに魂を金で売った形になります。

このスパイラルが所詮バカに過ぎない連中に余計な期待感と自信を植え付け、逆転現象のようにバカの方がエラいという勘違いを発生させ、事実上の学力低下そして国力の低下に結びついているのが今日の我が国の現状のような気がしてなりません。「〇〇が言っていたから本当だろう・・・」この〇〇にはいるべき固有名詞は本来、大先生のものであり、それは、国会議員であるとか、大学教授であるとか、そういう人々であったはずなのに、今日では、そういう大先生をクサすことことが世の流れで、大先生側も、へりくだりすぎるためか、どんどんその価値が下がり、これまた知識のデフレ・スパイラルに陥ってしまいました。本来、コミュニティ、自治体、そして国家のリーダーは、高いIQとEQと資質と人間性を具えた人々であるべきなのに、気が付けば「市民派」「庶民派」をウリにしないといけないという不思議なスタンダードが出来上がりました。さて・・・この先は如何なりますやら・・・

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