恐るべし、現代の「貧困家庭」

民生委員をやらないか?と問われて、「はい、そうですか」と簡単に引き受けるものでもなかろうと考え、先輩で、元民生委員だった方にいろいろとお話を聴きに行きました。もともと、いろいろなボランティアばかりやっていて本業はどこへやら???と家族に揶揄され、その昔、従業員に「シャチョーの道楽につきあってられない」と辞められた経験も何度かあるので、これ以上「世のため人のため」を増やしても仕方ないというのが最大の理由でしたが、その先輩のお話を聴いたからではありませんが、多忙を理由にお断りすることにいたしました。

請けたか断ったかが本日の話題ではなく、先輩のお話を聴いて「驚いたこと」に物申すことにいたします。民生委員の訪問を必要としている人が多々いるのはお話を聴くまでもなく知っております。然しながら、この先輩の場合、独居高齢者を訪問したら、実は「敷地内2棟住宅」で、隣の家には御子息の家族が居住しているにも関わらず、その家族とご老人が顔を合わせることはほぼ無い・・・など、世の中には不思議なことがあるものだと感じさせられたそうです。

特に何件も見かけた事例は、生活保護を受けている、いわば貧困家庭の大多数は、全く貧困家庭ではないということだそうです。以前にも「ウチは貧乏だから」と仰せの方がブランドバッグをお持ちで外国産の乗用車を持ち年に2度の海外旅行をしている話を書いたことがありますが、いくつかの「貧困家庭」にはエアコンが各室に存在している上に、40インチ級のテレビジョン、全自動洗濯機、中には食器洗い機や温水でケツの洗える便器があるそうです。(ちなみに、「社長」であるはずの我が家にはエアコンはいくつかの部屋に、洗濯機はありますがテレビジョンは19インチのものが1台あるだけ、水洗とはいえ昔ながらの便所です)そして、それらの方々が一様に「こんな貧しい生活を強いられるのは世間が悪いからだ」と申され、40代、50代のオッサンが仕事もせずに競馬新聞を眺めている(或いはパチンコに出掛けている)のは相当数見てきたそうです。

一体全体行政は何を以てこの「生活保護」を決めるのか?・・・紙の上だけの判断を少しでも改善しようと先輩は市役所にそれなりの報告を出していたそうですが、40インチのテレビジョンでケーブルテレビの競馬中継をご覧になっているお父さんは何年経っても働きに行った形跡はなかったとのことです。車椅子で毎日お仕事に行っている知人がいますが、生活保護なんぞというものは一度申請したが、却下されたので、あきらめたと聞かされています。彼女に「何度も出さないと認められないよ」とおっしゃった方がいたそうですが、多分、その時の「行政の方」の辞書には「一目瞭然」という言葉は載っていなかったのでしょう。そうやって、どこかで「無駄な税金」を遣っている反面、「必要な税金」が投下されていない事例は、きっと星の数ほどあるのでしょう。今日もどこかで正直者がバカを見て、悪徳がぬくぬくと生きているのでしょうね。残念でなりません。

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