サムラゴーチ

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日々の仕事に追われ、生来の不精者の悪い癖で更新を怠っていたところです。また、ぼちぼち書いていくことにいたします。

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昨年10月頃から週刊誌にとりあげられはじめ、このところすっかり時の人となっている佐村河内守氏。HIROSHIMAという交響曲に関しては、愚生も嫌いではない音であり、なかなかの作曲家であると感じておりました。当初「さむら・かわちのかみ」などという芸名なんだろうなと思い、気にも留めていなかった正しい読み方をここへきて覚えた次第です。

HIROSHIMAを聴いたときには、その作曲者が聴覚障がい者であるとは全く知らず、その後も特に気にしたことはありません。ただ、最近取り沙汰され、ゴーストライターによるものであったとか、実は耳は聞えている等の話を逆方向から考えますと・・・そもそも、オケ譜というものは、音楽の専門家でもそう簡単に書けるものではなく、相当な勉強が必要なものであろうと考えられます。有名な交響楽団のなんらかの楽器奏者等やピアニストに訊ねても、「私にはオケ譜は書けません」という方のほうが多いと思われます。ですから、その時点で、ベートーベンの再来などともてはやしたメディアは無知蒙昧の典型であったでしょう。(ちなみに、ベートーベンにしても都市伝説的に「第九の初演時にその拍手が聴こえなかった」と語り伝えられておりますが、実は、それなりに聞えていたとのことです。)

全くの下戸である愚生、それでも、そこらの自称利き酒ができるとのたまう酒呑みの方々より、酒の産地や原料の種類に関する知識を持ち合わせており、「すごいですね」と言われます。まさにこの佐村河内氏と似て非なるものですが、その酒が美味いか不味いかは全く判断できないことも併せて申し上げることにしております。佐村河内氏の場合は、そういったことも無く、自らが"神"であるかのごとく振る舞っておられた様子。それはそれで、コマーシャリズムの中では仕方のないことでしょう。

所詮、世の中の愚民達はブランド付けされたものに弱く、特に音楽の世界では、盲目のピアニスト少年がさほど上手でもないのに脚光を浴びる等、ハンデキャップ商法が多くみられるものです。ブランドに惑わされ、本質を見抜けない者こそまさに障害者(普段は「障がい者」と表記したい単語ですが、ここでは敢えて「害」を使用します。)であり、外見や他人の言葉に右往左往する愚者の典型でしょう。ただ、前述のとおり、曲は大変「良いもの」です。だれが作ったかなど気にせず、「良い曲だなぁ」と思いながら聴ければ、それで幸せだというのが愚生の結論であります。

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