未来の人類

今年も流行語大賞とやらが云々される時期がやってきました。そんな商業ベースの話はどうでも良いことですが、テレビジョンから聞こえてきた「霊長類最強女子」に、思わず「馬鹿ぁ!」と叫んでしまったのは、私の方が馬鹿なのかはたまた無粋なのか・・・ゴリラの雌に勝ってからその称号をつけるべきでしょう。そんな時、ふと、分子生物学者の大先輩が酔っ払っているときに交わした戯言を思い出したので概略記しておきます。人類なるものがこの地上に出現(正しくは進化)してたかだか10万年程度、そして、文明なるものが発生して5千年程度と考えますと、人類が「霊長類」なんぞと驕れることは地球の歴史から観たらお笑い種であります。ではこの先、人類はどのように変化(これは進化・退化両方から見て)するのかを生物学的に解析したらどうなるかを先輩に問うたところ、答は「わからない」でした。そこで、私なりに今の人類の姿の変遷を鑑み、ド素人の勝手な意見として聞いてみました。

有史以来、いや、獣であった時代から雄はその力で雌を組み敷き子孫を残してきました。そして、その支配関係が「家」というコンセプトに繋がり、父系を辿り遡ることはそれなりにできるのに母系を辿るのが難しい状態にあります。ところが、内海桂子師匠が「所詮男なんざぁ一滴の価値しかないんだよ」とおっしゃったのですが、その真意を考えると、実は、大変利巧な人類の雌が、子孫を残すために、愚かな雄の言いなりになっているフリをしてきた結果であり、所詮は雌がその「道具」である雄を上手に操ってきたことになるのかもしれません。そうやって、雄がいなければ世の中が成り立たないような錯覚の中で人類が文明を築き、労働と外敵からの防衛の為に雌達は上手に雄を利用してきました。今日、文明の発達とともに、労働も防衛敵もほとんど不要な、平和な人類の社会ができあがりつつあります。

さて、そうなると、雄の存在価値はまさに「一滴」のみとなります。で、あれば、今人類の男女比がほぼ1:1になっているのが不合理で、必要な雄を除いてしまえば、雌達の幸せな世界ができあがるわけです。昨今、女性の社会進出ということが「あるべき姿」として存在していますが、そのまま進出に進出を重ねれば、世界中の権力が女性の物となり、不必要な「繁殖用の雄」は要らないという発想が生まれます。そして、人類の雄はある一定年齢に達すると、種々の検査と選抜を行い、大多数を去勢し「労働用の雄」という第三局の性をつくります。(排除されるという選択肢も考えましたが、考えたくないのでここでは述べません。)繁殖雄は牧場で飼育され、日々調教を受け、雌が繁殖を望むときのみ競馬の種牡馬の如く使用され、第三局にいる労働雄は、その名の通り、奴隷の如く労働以外には使われません。ただ、労働はさほど必要とされていないので、その第三局は「ただ生きているだけ」の人生を過します。

こんな社会ができたら怖いですね・・・と先輩に申し上げたところ、実は、生物というのはその進化の過程でそれらの試行錯誤を繰り返して、失敗例は取り入れないから進化するのだということを教わりました。つまり、蟻や蜂の生態がその状態に近く、奴等はあれ以上進化できる要素を持たないからあのままなのだそうです。では、10万年後、人類は、そして他の生物は、地球はどのようになっているのでしょうか?そういった妄想に浸る事ができる現代の雄で良かったと思うばかりです。若き男性諸君、私の妄想が正しければ、貴殿等に未来は無いのですぞ。さあ、草食なんぞとバカを言っていないで今すぐ「狩り」に出なさい!!正しい雄として雌を外敵から守れるだけの騎士として!!

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