世界に一つだけの花という歌による「去勢」

なんとなく観ていたテレビジョンのニュース番組芸能コーナーで、「世界に一つだけの花」という歌がここ数年カラオケで歌われるランキングNo.1だと報じていました。「ナンバーワンになれなくても良い」という歌詞の歌がNo.1になっているというのは面白い現象ですな・・・と思いつつも、果たしてこれは正しいのかと考えてしまいました。全ての歌詞に目を通すほど暇ではないので、何度か聴こえてきたその歌詞の中にある言葉を拾いつつ考えてみることにします。

「どうして人間は較べたがる?」と問うていますが、較べてナンボのものではないでしょうか?同じ値段の林檎が二つあったら大きい方、形の良い方、痛んでいない方を選ぶのは当然です。また「人間は」と言っていますが、動植物の方こそ生存競争が格段に厳しく、少しでも強く、大きくなろうと努力し、生き残るために全精力をかけているはずです。「この中で誰が一番だなんて」と言っていますが、一番になろうとしているに決っています。

それなのに人間は・・・ナンバーワンになれなくても良いということを殊更に強調し、「頑張るな!頑張るな!」という声援を人々に送っているわけです。オンリーワン・・・大変美しい響きですが、歌詞の中にあるように、元々オンリーワンなのです。この世の中に全く同じ人間など居るわけが無いし、それに気がついていない人がいるとしたら、バカを通り越して完全なノータリンでしょう。そういうノータリンに限って「一番じゃなくて良いんだ」と言われると真に受けてしまうのです。

どこぞの元大臣だったクソ女が「二番じゃだめなんですか?」と発言しても笑い話程度にしか扱われなかったことがありましたが、本来なら万死に値する発言ではないか・・・つまり、このような、人々の「やる気」を削ぐ、そして、闘う男たちを去勢するのが正しいと言わんばかりの歌が流行ったということが、その「二番じゃだめなんですか?」に繋がり、負け犬でも世の片隅で生きていけば良いというくだらない「弱者の正当化」或いは「弱者こそが正義」につながりました。そして、負け犬になれば人のものを盗んでも許され、人から物を貰うことが当然の権利となるような考え方が蔓延しました。ちょっと油断していたら、その去勢された負け犬が世の中のマジョリティとなってしまい、逆に「勝ちにいく」姿勢を崩さなかったために、場外に追い出されてしまった自分やその同類がいるかと思うと・・・ちゃんとした「革命」を起し、世の中を浄化せねば・・・という想いに駆られる日々であります。さあ、仲間達よ!一緒に立ち上がろう!!!と呼びかけたとき、私にはごく一部の信頼できる「漢」の仲間しかいないのが口惜しいところです。

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