プロ意識の欠如

日頃車での移動が多いのでタクシーには滅多に乗る機会がありません。タクシーを使うのが贅沢だと仰る方がおられますが、電車とバスを乗り継ぎ30分かかるのをタクシーで10分で行けるとしたらその料金は千円程度。20分を節約して千円で済むなら費用対効果はその方が大きいということに気がついていない人が世の中には大勢います・・・というのは余談でしたが、先日、タクシーを利用し、その運転手のデキの悪さにびっくりしました。

乗車して「〇〇(比較的知られているであろう公共施設)までお願いします」と伝えると「えっ?」と一言だけ。再度目的地を告げると「知りません」と応えるので、最寄り駅と更に認知度の高そうな近隣のビル名等を告げました。すると「まだ2ヶ月なんですみません」と言いつつ、今度は「〇〇駅ですね」と言い出す始末。結局、交通のプロである方を相手に水先案内人を務めるといったような結果に陥り、なんとか目的地には到達しましたが、そのことに対する礼の一言も無く、淡々と料金を受け取り、面倒くさそうに領収書を寄越し、更に「ありがとうございました」とも言わず・・・

ここまでで「仕方ないじゃないか」と思われる方も多々おられるでしょう。そういう方は大変心の広い方かプロ意識が欠如した方のいずれかでしょう。問題なのは、乗客を目的地まで如何に安全に且つストレス無く届けられるかが、本来、タクシーというものに求められているにもかかわらず、この運転手にはそのプロ意識など無かったということです。千円のタクシー代のうち、車両の減価償却と燃料代などは100円か200円で、残りは「乗客を安全且つ快適に目的地に届けるサービス」に対する支払であるはずなのです。

同じ金額で満足がいくかいかないかは、その「担当者」に負うところが大きいものです。同じタクシーでも、目的地を告げただけで、最短且つ安全な道を即座に選び、降車する際に「ありがとうございました」の一言がある人と私が乗ったこの運転手では、どう考えても同じ金額を支払うのは不合理だと考えてしまいます。タクシーだけを事例にとってしまいましたが、実際、これを自分の仕事にあてはめつつ、より良い製品と顧客満足度の為に自らの戒めとするためにこの記事を記しました。

  • *-*-*-*-*-*-*-*-

ブログランキングに参戦中。面白かったと思われたらクリックしてください>>>