お盆だからといって休まなくてはいけない方々へ

「お盆休みはいつからですか?」と問われて、「弊社にはお盆休みはありません。」と応えると、怪訝な顔をされます。「夏休み」というのは、従業員が交替で取得する決まりにはなっておりますが、お盆休みという習慣は創業20年を超えますが、一切取り入れておりません。実は、正月休みという表現も使用しておらず、「冬休み」と表現しております。自らの信ずる宗教はそれなりにありますが、お盆も正月も宗教行事に過ぎないので、それを公的なものとして表現することは避けております。

さて、お盆だ、お彼岸だと、あたかも当然のようにそのときだけご先祖様を祀る姿勢をみせる方々で世の中は満たされているようですが、果たしてこれは、何でしょうか。冗談で言われますが・・・あの世ってぇのは随分と良いところなんだろうね。その証拠に、誰一人としてあの世に行ってこちらに戻ってきた人はいない。もし、あの世が存在するとしても、あちらの方はこちらに来たくないのか或いは来る術が無いのか、いずれかの理由により、お越しになることはありません。それを現世の人間が勝手に、お盆だ、お彼岸だと称し、ご先祖様が帰ってくることにしております。

あちらの世界にはあちらの世界の都合というものがあるはずですが、そんなことはお構いなし。要するに、お盆やお彼岸になると、否が応でもご先祖様にはこちらに来ていただく、或いは来ていただいたつもりになり、勝手にお祀り、その期間が終わると勝手に「帰れ」と言う、現世の人間の何と自分勝手なことか。そもそも、ご先祖様が尊いものであるのなら、呼び出すのではなく、こちらから伺うのが筋というものではないのでしょうか。

実のところ、これは、仏教にのみではなく、全ての宗教において、その指導者たる人種が金を稼ぐために、信心を利用して、そういう行事を作ったに過ぎないというのが私の考え方です。経済が廻るための手立てとしてはナシとは言いませんが、所詮はそういう宗教家の「事業」のために作られた行事で、その時期に何かをしないと祟られるといったオマケまでつけて、一般人の恐怖心を煽り、金儲けをしている訳です。私をバチあたりだと仰る方へ申し上げます。私は毎年、貴兄等の何倍もの回数、父や御先祖様に手を合わせ、経を読み、お祀りいたしております。私にとって、父や御先祖様は年に何回か、お盆やお彼岸にまとめてお祀りすれば済むような軽い存在ではありませんので。

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