「やらせ」を叩く前に

九州電力のエラい方がテレビ番組へやらせの投稿をしろと言ったとか言わなかったとか・・・それは決して良い話ではありません。ただ、仮に自分の会社が不利になるアンケートが行われていたら、小さな力でも良いから自分の会社のプラスに持っていこうと思うのが正しい「社員」の姿であることは間違いないと思います。この時点で「そうではない」と仰るゲッキュウトリの方がおられたら今すぐ辞表を提出してください。

テレビ局の皆さんが、「やらせ」「やらせ」とさえずっていますが、では、そのテレビ局そのものに「やらせ」は無いのでしょうか?最近のバラエティ番組はほぼ全てやらせであるというのが私の感想であり、また、ブラウン管を通じて真実が伝わることは無くても良いと思っていますので、さほど問題視はいたしませんが、なんとなく見てしまったものは真実としてとらえてしまうことも真実ですので、視聴者側としては、その真偽のほどを正しく判断する力をつけるべきであることも大切です。

どのような番組が「やらせ」であると私が判断するか・・・それはたくさんありますが、今、一番気になっているのは、人気タレントが「行きつけの店」「お取り寄せしている品」と言って紹介するものです。どう見ても、そのタレントがその店の常連であったり、お取り寄せをしていたりするとは思えないので、結局何が行われているかというと、局の営業が幾許かの「広告宣伝費」を集め、その代わりに電波に乗せているというのが真実であろうと考えられます。それを、見る側も「お約束」としてとらえれば良いのですが、〇〇ちゃん行きつけのお店であるというだけで行ってみたくなってしまうのが愚民の悲しい性なのでしょう。

既に時効なのでここに書いてしまいますが、三十数年前、某アイドルの冠付書籍ということで、「〇×の英会話レッスン」という本が発売されましたが、実は、それを書いたのはほかならぬこの私です。いわゆるゴーストライターというヤツですが、その本は確か1万部程度で絶版となったと記憶しております。買ってしまった人、ごめんなさい。でも、世の中のほとんどはそんなことで形成されていることをしっかりと見据え、自分の眼で見たものだけを信じて生きることをお奨めいたします。