もしそうだったら怖い東京電力に関する妄言

「本日のピーク時電力使用量は供給能力の○○%でした」なんぞというお話がマジメに報道されています。昨日から大企業には総量規制が入り、零細企業、一般人も努力目標云々と言われています。原発事故による供給能力の低下に伴い、全国民が電気という恩恵を享受していることに気がついたことはめでたいのですが、3ヶ月少々前の計画停電というものを押し付けられた(被災地の方々に比べたら大したことではありませんが)立場からすると、どうにもしっくり来ないものがあります。

まず、その供給能力に関する数値です。確か、昨年夏のピーク時に必要とされた総量は5、500万KWがどうこうと言う数値を記憶しております。そして、原発事故直後、3,700万KWを供給できないので、計画停電を行うことになったと言っていました。その差、約1、800万KWですが、福島他で操業不能に陥った数値は1,300万KW程度であったような話です。そして、3,500万KW程度しか供給できなかったはずの電力を今では、4,600万KWが供給能力だと言っています。何故、たった3ヶ月でそんなに回復できるのかが疑問です。

これは、電力会社の陰謀であり、そもそも、供給能力に問題は無いのに、まずは、3月のあの寒い時期に計画停電なるものを実施しておき、「ほぉ〜ら・・・電気が無いと大変でしょ?」という意識を愚民に蔓延させたのでは無いでしょうか。そして、現時点での供給能力も粉飾した数値でなければ、向こう2ヶ月間続くこの電力使用ピーク時に停電ナシに供給することは不可能でしょう。

私の妄言は二つあります。一つ目は、既に計画されている原発建設やらを自然エネルギーに転換されては困るから、電気の無い不便さを味わわせておいて、「やはり必要です」という結論に持っていくための布石であったということ。二つ目はもっと単純に原子力より割高な火力を使用するので「値上げ止む無し」という風潮を作るためです。しかも、その辺の妄言が真実だったとしても、電力会社が政治家や行政に開示している数値はあくまでも粉飾したものですから、彼等にはそれを覆す根拠は無いのです。果たしてそんなことをして、誰が得をするのか・・・知人が電気料金の滞納で集金が来たときに言ったそうです・・・「オレは60年以上オタクから電気を買っていて、ずっと言われた金額を値切りもせずに払ってきたんだ!一回ぐらい見逃してくれ!」・・・これが笑い話となってしまうあたりが、お上のお墨付きを持った独占企業様には絶対に勝てないということを示しています。

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