もしそうだったら怖い政局妄言(第二部・カン編)

もし、関が原の合戦で小早川秀秋が東軍に寝返らなかったら・・・という私の大好きな「歴史にもしも?」をこの平成時代になってオザワさんが見事に演出しました。諸説ありますが、約10万人の西軍に対し、8万5千人の東軍、そこで、小早川率いる1万7千人が裏切ったのですから、当然、大勢は大逆転します。5月の政局事変で、この小早川の立場にいたオザワさんに対し、石田のカンさん、徳川のタニガキさんと喩えるのは乱暴ではありますが、内応すると見せておいて実は裏切らないという話が裏できていたとしたら、カンさんという策士は天才としか言いようがありません。

この天下分け目の大合戦を制したカンさん。世論とかメディアとか野党とかは「辞めろ!辞めろ!」の大合唱。それを何処吹く風とばかりに、「早く辞めさせたかったらオレの出している法案を全部早急に通すしかない」と、何と自分の退陣をエサにやりたいことをやるという、まるで自らの足を喰ってでも生き延びる蛸のようなしぶとさを感じざるを得ません。きっと、彼の辞書には「義務」「人情」「真実」「恥」「見栄」「正義」等の単語が欠落しているのでしょう。そして、座右の銘はきっと「自分さえ良ければなんでもする」なのでしょうか。

ここで、更なる妄想を広げてみます。メディアの叫びは世論となって、前述の通り「辞めろ!辞めろ!」という波は日に日に強くなります。このままで7月〜8月中旬はどうにか乗り切ったとしても、与党内部からも「いい加減で辞めてくれないと格好がつかない」という声も大きくなるでしょう。さて、そこで、カンさんは突然「解散総選挙!」を叫びます。それまでに、「原発廃止法案」に近いものを提言しておき、計画停電やらを理由に「廃止はできないだろう」という抵抗勢力に騒がせておきます。そして、「脱原発。是か非か?それを問うために解散総選挙を致します。」と叫ぶわけです。

そう・・・2005年のあの夏の日、コイズミさんという人が叫んだ姿を全くそのまま実行しようと考えているのです。人は歴史に学び、その真似をすることによって成功を収める場合が多いと思われます。劣勢だったコイズミさんが盛り返した姿、桶狭間から盛り返して天下を取った織田信長、離間の計を上手に使った諸葛亮孔明、更に多くの策を弄し、あたかも征夷大将軍を目指しているのではないかと考えると背筋が寒くなります。これが妄言で無く、本当のことになったとして・・・「残念ながら、我が国の国民はそこまでバカでは無い」と信じるしか私にできることは無さそうです。はてさて、真実はどのような方向になるのか・・・

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