愛国者也

震災後50日、被災地には復興の槌音が響くと言えども未だ二次災害たる原発問題を抱え、国家のリーダーたるべき方々の無能により情報も支援活動も迷走中です。そんな中、「今、できること」という発想は思いのほか民衆に行き渡っており、金額の多寡に関らず募金をしたりボランティアとして汗を流したりする人が大多数を占めるという、流石は世界に冠たるウマシクニゾアキツシマヤマトノクニハと感じております。

石原都知事の「天罰」発言を頭の悪いメディア人が面白おかしく報道したがために、一旦、彼が悪者になりかかりましたが、やはりこれは天罰。実際に被災した方々へ下されたものではなく、「軽度の被害」を蒙っている者達への天罰でありましょう。基督教的に発想すれば「悔い改めよ」の部分で学んだ人の数は限りなく多いと考えます。思えば我が国は世界に誇るべき道徳心を備えた国家であります。諸外国の報道で「暴動が起きない不思議な国」と言われても、「あたりまえでしょ」と受け流せる国民性です。当然、全ての人がそうではなく、火事場泥棒もいれば義捐金詐欺をはたらく者もいますが、半島や大陸の後進国或いは未開国に比較すればその比率たるや微々たるものでしょう。

軍人さんが10万人、被災地で寝食を惜しんで瓦礫を片付けています。キンパツで鼻ピアスの青年達が我が社近くの避難所で御年寄りの荷物を運んでいます。コンビニのレジ横の募金箱に小学生が小銭を入れています。皆々が愛国者であり、同胞の危機を「今、できること」で救おうとしているのです。そんな中、視聴率だけが欲しいテレビメディアの糞蝿どもと支持率だけが欲しい政治家の糞蟲どもが跋扈している図式は愛国者にとっては許しがたい動きです。

皆々、くれぐれもその一握りの何かに汚染された連中の言いなりにならず、家族のため、仲間のため、地域のため、そしてその延長線上にある国家のために汗をかきましょう。その行為こそが真の愛国者であり、理想論を振りかざして世の中を破滅に追い込むテロリストに対抗できる唯一無二の手段ですから。