東京電力の本音は?〜〜下衆の勘繰りですが

計画停電」なる熟語が今年の流行語大賞にノミネートされるのは必至でしょう。そんな流行語でありますが、実際にその計画停電により、多くの人達が大変なめにあっています。知り合いの鍍金屋は通電後約2時間経たないと機械が安定しないので、操業時間を調整するのに四苦八苦。飲食店は概ね週一回夜の営業ができない上に、「やってるかどうかわからない」という理由で来客数が7割減。震災被害もさることながら、この計画停電により経済が動脈硬化を起こしています。

我が社でも、先日、都内の取引先から電話があり、「明日の4時から5時までの間で作業してくれ」(ネットワークでコンピュータを繋いでのリモート作業ですので、こちらのコンピュータが生きていないと不可能なものです)との旨。丁度計画停電の時間帯なので、繋がらない危険性がありますと申し上げると、先方は「それはそちらの都合でしょう。こちらは停電なんか無いんだから、ちゃんとやってくれないなら取引停止にしますよ。」だそうです。気の短い私は、「こちらから願い下げですので、このプロジェクトはナシにしましょう。」と勢いで言ってしまいました。(どうせ後から詫びいれてくるだろうから、大幅な割増料金を吹っ掛けてやる・・・とはいえ、他社にこの仕事とられてしまったら痛いなぁ・・・)都内の方々には、この大変さが理解できないようですね。そういう意味では、埼玉県も「被災地」です。

計画停電が実施された当初、東電は「できる限り停めないように」という表現をしていました。実際に、計画停電実施の有無は、かなり直前に発表されます。ギリギリまで、停めないように頑張ってくれているのだと良心的に解釈していたのですが、実は違うんじゃないか?・・・という疑問がここへきて、わきあがってきました。仮に「この時間帯に『絶対』停電します」と言われれば、こちらもその時間を『絶対に』仕事ができないとして作業計画を練りますが、計画停電中止となるのではないか?という一縷の望みがあると、なんとかギリギリまででも作業をしたくなります。ですから、いっそのこと『絶対に』停電してくれたほうが良いのではないか?と考えるようになりました。

ところが、相変わらず、その時間帯は直前までわかりません。これはつまり・・・東電は極わずかの時間でも、余計な電気を使わせているということで、そうまでして「小銭稼ぎ」をしているということに他ならないのでは無いでしょうか。今日は12:20〜16:00の時間帯が我が社の停電予定時間でした。ど真ん中を抜かれても従業員が気の毒なので、会社としては土曜日に振り替えて、休日とすることを金曜日に決定したのに、その停電は中止となりました。福島で命懸けで核の恐怖と戦っている社員さんもおられるでしょうが、東電のトップは、所詮は自分の会社の金勘定しかしていないんじゃないかな?と思うと、「他の電力会社に替えるから!!」と叫んでやりたいのですが・・・誰か「第二東電」でも立ち上げて、電力も自由化してくれれば良いのに・・・全く、独占企業というものは、ヤクショ以上にタチが悪いですね。