続煙宣言

タバコが値上がりするそうですね。愛煙家の私にとって、由々しき一大事であろうなどとご心配くださる方々がたくさんおられますがご心配なく。良い機会だからやめたらどうですかなどと言ってくださる方も多々おられますが、余計なお世話です。あらためてここで宣言しておきますが、決してタバコをやめようなどと考えておりません。喫煙者は世の中の不合理な道徳心により、その喫煙場所を不必要なまでに奪われ、気がついたらなんとなく本数が減っていたというのが最近感じることですが、食後や、仕事中になんとなく行き詰った時の一服は至福の時という気持ちに変わりはありません。

ここで、値上がりするからやめるとバカなことを言っている諸兄に一言申し上げたい。そもそも貴方達はその一服に価値観を見出していないで喫煙しておられるのでしょうか?タバコを吸うことによって得られる心の安らぎを求めて喫煙していなかったとしたら、バカでしかありません。もちろんタバコは身体に良いものでは無いでしょう。毒を体内に取り込んでいるのですから、非喫煙者にとっては、その行為自体がバカでしか無いのは重々承知しておりますが、敢えてそのリスクと対価を支払ってでも得られる満足感を味わわずしてタバコを吸っていたとは、バカにもほどがあります。

タバコが庶民の楽しみであるなどという発想はこの際捨てましょう。私たち喫煙者は多額納税者であり、これからはその一服で、15円程度の納税ができるのです。その税金は世の中のために使われます。赤い羽を買ったりどこぞの団体に寄付をしたりしているのと何ら変わりの無い行為なのです。しかも、その行為によって、自分の満足まで手に入れることができるのです。喫煙者とは何と素晴らしい人種であるか理解できないのなら今までタバコを吸ってきたことに何の意味があったのでしょう。

たかが一箱100円程度の値上げでタバコをやめるなどといっている方々には「愛煙家」の称号は与えられるべきではありますまい。貴方達のタバコに対する「愛」は所詮その程度なんですから。仮に一箱が千円になっても私はタバコをやめません。やめるとしたら重大な疾病に罹患するか、ある日突然の気まぐれによるかのみです。値上がりし、更に世間の風当たりが強くなるのはヘソマガリには実に美味しい現象であることもお忘れなく。