ホームページはいくらですか?

私の本業はIT関連ですので、時々、世間で言うところのホームページ製作という仕事が舞い込んできます。飛び込みのお客さんの仕事は基本的にどのような内容でもお請けしないので、大抵が人を介しての商談です。傲慢な性格ですので、初回の打合せでお断りすることも多々あります。そんなことだから、儲からないのですが、それはそれで、私の勝手であろうと考えております。昨今は「ホームページ」という表現が定着してしまいましたが、本来ホームページというのは、インターネットで、どこぞのページにアクセスした際に一番最初に開くページ、即ち、昨今では「トップページ」と言われるもののことである・・・という豆知識を最初に提供いたします。

このページを読んでくださっている奇特な方々に、そんな「ホームページ製作」という仕事をどのような業者さんに発注したら良いか、更に豆知識でもお教えしてみようかと考えました。まず、表題のように「いくらですか?」と聞いたときに、即答で「○○万円です」と応えるところに発注するのは愚の骨頂です。ご高察の通り、この仕事に相場なんぞというものは存在せず、クライアントさんがいくらのご予算で考えているか、そして、どのようなものをご要望なのかをちゃんと聞いてから値段を出すのが正しい姿です。「ホームページはいくらですか?」というご質問は「家一件建てるといくらですか?」というもの以上に幅が広いものです。犬小屋をひとつ作れば数万円でしょうが、高層ビルをひとつ建てるには何億、何十億という費用が必要でしょう。ですから、業者としては、まず、クライアントさんの求めている製品の概略を把握することからスタートするのがあるべき姿です。

また、「作ってくれるだけで良いから」というクライアントさんは多々おられますが、それもお奨め出来ません。最近では、アクセスアップや、SEO対策を売り物にしている業者さんも増えましたが、総合的に考えれば、魅力的なページでなければ、最初の1画面でお客様は去ってしまいます。大事なことは、常に時代にマッチした、或いは新製品情報などで頻繁に更新することですので、むしろ「作るだけ」では無く、「常に成長している」事の方が大事です。

そういいながら、自分の会社のページは全くといって良いほど更新しておりませんし、この雑文も思いついたときにしか書かない日々です・・・まだ世間がウィンドウズ95などと言い出す前からこんな仕事をやってきた前時代の遺物であるご隠居が、「いいか、若いの・・・その昔な・・・」と言った語りだしで延々続くお話の序章のようなものが本日の記事でした。