捕鯨船に対するテロ行為

テレビ・ラジオで我が国の捕鯨船にどこぞの動物愛護団体と称する族が2名ほど無理やり乗船し、捕獲された旨のニュースが流れたのが昨日昼ごろでしたが、なぜかその続報が奥歯に物の挟まったようなもので、夜のテレビやラジオのニュースではその後の展開がほとんど報道されていません。常々感じる何らかの力による報道管制が布かれているのであろうというのはさておき、本日はその行為に対する捉え方を考えてみます。

我が国民は寛容ですので、先様がどのような考え方をするのかまで気を使う傾向がありますが、少しばかりネットで調べてみた範疇では、欧米・オセアニアの報道は「東アジアの野蛮な国民が、動物愛護活動をしている白人を不当逮捕し監禁するに至った」といった報道が為されています。当然、私の穿った翻訳は含まれて降りますが、如何にも我が国を見下した暴挙であります。このような事情により、野蛮な国家を成敗すると言わんばかりの表現にはいくら平和主義者の私でも敵意を持ってしまうところです。

確かに彼等から見れば鯨という動物を捕獲しようとするのは蛮行なのでしょう。その人種が足が4本しっかりとあり地上で生活している、つまり、より人間に近い哺乳類の牛や豚を食することや、競技という名の下に鹿などの動物を射殺している事実は蛮行ではないのでしょうか。私は俗人ですので豚も牛も食しますが、趣味のために動物を射殺するのは如何なものかと昔から感じておりました。

詭弁を承知でものを言うなら、欧米なりオセアニアなりの方々は、このような理由をもってして我が国に宣戦布告でもしてくるのではないかという危惧すら抱いてしまいます。そもそも、日常として捕鯨活動を行っている人様の船に無理やり乗ってきて、暴れること自体、テロ行為以外のなにものでもないではありませんか。我が国はこれらの暴徒を簡単にその帰属する国家に返すのではなく、それなりの謝罪と答弁(言い訳で結構ですので)を求めるべきであろうと考えてしまいます。