クリスマスにおける我が国の愚民

クリスマス・地には平和を・・・そのような考え方を持つ人はわが国にどのくらいいるのでしょうか。街を歩けばクリスマス一色。商店街やビル街はもとより、昨今では一般家庭でもイルミネーションで飾られ、まさに虚飾を競う愚行が行われているとしか私には見えません。2年ほど前に、クリスマスのイルミネーションは「植物虐待」であるというようなことを書いたことがありますが、今日はそれ以外のクリスマス考ということで・・・

原油価格の高騰により、省エネが叫ばれておりますが、前述の通り、そこここでイルミネーションとやらを飾りまくり、相当額の電気を消費していることは如何なものでしょう。名物と化しているイルミネーションマニアの家庭ではこの一ヶ月の電気代が通常より何万円高いとかいう報道をしておりましたが、その無駄のために地球にある資源がどれだけ「無駄遣い」されているのかを考えているのでしょうか。つまり、個人の損失ではなく、地球規模の損失を考えているのでしょうか。一軒当たりはたいした量ではないにせよ昨今、その量たるやとんでもないものになっていると思います。

そして、そのクリスマスですが、本来、キリストの生誕を祝う宗教行事であるにもかかわらず、日頃は宗教に対して嫌悪感すら見せるわが国の一部の愚民共がこぞって「お祝い」するわけです。私は「敬虔ではないキリスト教徒」ですが、若い頃はクリスマスイブには教会の行事に参加し、贖罪やら平和思考やらを考えておりました。しかし、わが国では、その同じ頃、宗教に対する理解のできない愚民共がブランド物のプレゼントを用意し、高級ホテルで夜景を見ながらオンナを口説く日として定着してしまいました。20年ほど前、知人が「一年で一番性行為が行われる夜」という冗談を言っておりましたが、まさにそのような愚行が巷にあふれているわけです。

何かをするのに理由付けを求めてしまうのはある程度仕方が無いとは思いますが、ホンモノの(つまり、私は含みませんが)キリスト教徒の皆さんからすれば我が国の一部の愚民の行動をどう考えるのか?米国人に「カミカゼ」とか「ハラキリ」とか言われると、日本人特有の薄笑いで終わりにしてしまう人達には通じないでしょうから仕方ありませんが、他人の信条を冒涜していることに気がつかないあたりが我が国の愚民を増殖させているのかと思うと将来が危ぶまれてなりません。