役得とは「役所はお得」という意味でしょうか?

世間ではシャチョウというのは社員に無茶を言って、平日にゴルフができて、経費と言う名のもとに美味い物を喰いまくっている碌でもない人種のようです。まあ、実際、それに近い部分もあるのでしょうが、その反面、会社が利益を出していなければ従業員の給与やら買掛金やら税金やらが優先し、自分の生活費なんぞは後回しのような部分もあり、最後は「責任をとる」という、戦国時代で言えば切腹のような行為も覚悟できていなければいけないものです。

オヤクショの方々と話をしていると、世間で一番気楽なのがシャチョウ、そして、民間会社の人々も楽をしているとのこと。オヤクショの皆さんは安月給で公僕という蔑称で呼ばれながらも日々汗水たらして民のため粉骨砕身しておられるそうで、それは理不尽な生活を強いられているとお考えのご様子です。

さて、先日、とある事情により、市役所、県庁、税務署等をそれぞれ訪れる機会がありました。それぞれ、市、県、そして国のオヤクショなわけですが、なにやら小さな理不尽を感じつつ帰ってきました。本当に重箱の隅を突くレベルの話ですが、それぞれの缶飲料の自動販売機での販売価格が違うと言うことです。そういえば、一飯に120円で販売されているものが、以前、警察署内では110円だったと記憶しておりますが、市役所、県庁ではやはり110円、そして、税務署では100円でした。

個別に見れば10円、20円の話で、微々たる物でしょうが、これはあくまでも一例。きっと、いろいろなところで、その積み重ねが存在していて、自称安月給のオヤクニン様達は民間会社の従業員より月額何万もお得な人生を送っておられるのだろうと痛感した次第です。ただでさえ、退職後のネンキンとかいう国家ぐるみのマルチ商法では民間企業に在職したものから搾取したものを上乗せしてもらっている上に、そういう細かいところでお得な人生を送っているのであれば・・・我が子等には是非ともオヤクニンになってもらって私の損失を次世代で取り返してもらおうと我が家の中学生ふたりに吹き込んでいる毎日であります。