失言と審議拒否

前項にて柳沢大臣の「女性は産む機械」という失言に関することを書きましたが、庶民の会話でならまだしも、一国の大臣様となるとこういう発言は問題なのであろうということは否定してはおりません。ただ、「そこまで大騒ぎすることですか?」というのが私の疑問としてあるわけですが、メディアもその「非人道的発言」で持ちきりでしたから、きっと世間の常識を備えていない私が間違っていたのでしょう。

という皮肉はさておき、「それにしても」と感じてしまうのが野党と称する存在の審議拒否という行為です。一体全体あの人達は何を求めての審議拒否をするのでしょうか。何しろ、国民を代表して国会議員という立場になった方々なのですから、私のような下賎の者と比較したら並々ならぬ良心と知識をお持ちであるので、その行なうことを批判するのも如何なものか・・・というところもあるのですが・・・

仮に国会議員の「ありがちな」議員報酬を計算しやすくするため実際より少なく年額1500万円とします。そして、国会の会期は概ね年間150日ですので、それで割ればひとりの国会議員が1日の議会に出席する報酬は10万円という、乱暴且つ雑駁な数値が出てきます。であれば、1日審議拒否をした議員は国家に対し10万円の損失を与えていることになりますので、それが衆議院で150人、参議院で120人程度がやらかすと1日あたり国の金を2700万円ドブに捨てられた計算になります。

もっとも、国会において「たかが『産む機械』発言」を論じている姿も馬鹿馬鹿しいものであり、本来、国家のあるべき姿を真摯に話し合っていただくために選出したのが議員様ではないのでしょうか。まあ、一部野党の方々にすれば、「柳沢大臣のあの発言に決着がつかなければ先へ進むことは叶わぬ」のでしょうが、あくまでも、それはそれ、これはこれ。少子高齢化問題についてしっかりと論じていただきたい。くだらぬ揚げ足取りは毎日ブラウン管に登場している脂性や白髪の勘違いジジイ達に任せておけば良いのです。