土日祝日という考え方

週休二日制」という言葉が使われなくなったのはいつからでしょうか。何故「使われなくなった」という表現をするかというと、それが当然のことのようになってしまったからで、少なくとも昭和時代の後半、私が社会人になった頃は「週休二日制」のみならず「隔週二日制」などの言葉も頻繁に使われておりました。

最近では「完全週休二日制」でない会社は時代遅れの様子で、ここ数年、新卒者の採用面接時、「基本的に週休二日制ですが、月末の土曜日だけは出勤としております。」と説明するとそれだけで断ってくる人がいるほどです。また、場合によっては土日祝日でも出勤になる可能性があり、休日出勤は代休をとる事によって云々というのもイマドキのワカイモノにはあまり通用しないようです。ほぼ完全週休二日制が導入された頃、サラリーマンをしておりましたが、実は毎週週末に二日間続けて休むというのは仕事のリズムに変調を来たし、「月曜病」の原因ともなっていたものですし、実に時間を持て余したというのは私が時代の遺物である最後のモーレツ社員であったからかもしれません。

神は6日間かけて天地創造をし、7日目に休んだので一週間を7日とし、日曜日を休みにしたという表現を聞いたことがありますが、多分、最近の解釈では時代の進歩と共に最新技術を導入すれば神は5日間で天地創造ができたであろうから週休二日制でも問題は無いのでしょう。これが発展していくとやがて、週休三日制などが出てくるのか?などと不思議でなりません。そうまでして休みを取り昔に比べれば年間50日以上も多く休んでいて同じ給料をとろうなどという発想にも疑問を感じます。

土日祝日だから、お盆だから、正月だから・・・で休みが当然と思っている人達、いわゆる「クジゴジ」の人達とは相容れない私の人生観ですので、仕方ありませんが、本当に働いているというのは時間や月日を拘束されているということではなく、やるべき仕事をクリアしていくことではないか・・・などと言っているために、やるべき仕事に対する効率が悪い私は年間350日くらい労働していることになってしまうのでしょうか。