意見はすれど実行はせず

我が国の教育レベルが低くなったとか、ゆとり教育の結果、学力が低下したとかどことなく悲しいお話を耳にすることがあります。しかし、我が国の教育レベルは世界でもトップランクにあり、識字率などというものでは最高峰にあると言われています。事実上はレジャーランドに等しいとはいえ、大学を卒業する者の数も多く、一応大多数の国民が掛け算の九九くらいは諳んじている国であります。

その教育レベル自体は誇れる内容なのでしょうが、実は我が国の国民は半端利口にできているようです。最近では二極分化が進んだの、貧富の差ができたのとメディアが嘘をついていますが、事実上は一億総中流であり、たいした能力も無く、日々を無駄に過ごしている者と国家のリーダーとの所得差はたいしたものではありません。わかりやすく言えば、適当に労働しているゲッキュウトリの方々の年収が安いとか文句を言っても300万やそこらはあるのですが、国会議員はその数百倍の仕事をこなしているはずなのに10倍にも満たないものです。

そして、そういうレベルの低いゲッキュウトリ達が景気が悪い、所得が少ない、保証が無いと文句を並べ立て全てを政治の責任にしたがります。中には「こうしたら良くなる」などと意見を言うちょっとばかり利口なゲッキュウトリもいますが、彼等は一切行動に移すことなく赤提灯で「政治家よりオレの方がマシだ」とその場でのお話に終始しています。

道路にゴミが落ちていると「誰かが片付ければ良いのに」と思う人は大勢いるのに実際に拾う人はほとんどいません。その延長線上にいろいろな事象があり、自分が率先してやれば簡単なことなのに、実行に移せない人が日々増殖しています。そういえばメディアまでもが認めてしまった田中真紀子氏の「隗より始めよ」の誤用ではありませんが、自分が率先して自分のできることをやるのが正しい姿で、「こうすれば良いのに・・・」と言っているのは実は非国民の代表的行動パターンなのです。