竹島と尖閣列島は誰のものか

竹島の領有権、そして尖閣列島の領有権は曖昧模糊としております。私自身は当然我が国のものであろうと信じて疑いませんが、それぞれ自分のものだと主張する国家が存在する以上、私個人の見解でどうこうという話ではなく、国家間の話し合いと確認が必要でしょう。ただ、この問題に関しては、珍しいことに反日報道をするメディアでも我が国のものであると主張しているので、本当に我が国のものであると信じて構わないと思います。

ところが、その我が国の領土に建造物を構築したり勝手に上陸したりしている異国人がいても、我が国の国民や政府はあまりに寛容でそれを排除する行為に至りません。私が大金持ちであるなら、その土地の所有者を探し当て、購入し、私の邸宅を建ててやろうではないかとまで考えているのですが、そういう侠気のある大金持ちは我が国にはいないようです。自らが貧しいことを恨めしく思えます。

そして、このようにうやむやなまま「戦後」という時代が過ぎていき、最早本当の所有者(所有国)がわからない状態且つ、異国の人に好きにさせているままでいるときっと「居住権」のようなものが発生し、それは「既得権」となり、気がつけばあちらのものであるという認識が出来上がってしまうような気がします。まあ、そのために失うであろう漁業権やその従事者の生活保障といった部分を試算した上で「それじゃあくれてやるから今後二度と靖国神社やら戦後保証やらでいちゃもんをつけることをしない」という外交カードにしようしたらどうかと考えたこともありました。

しかし・・・良く良く考えてみたら、それこそ彼等の思う壺なのかもしれません。今度は我が国の国民が住んでいる壱岐対馬五島列島佐渡島等に上陸してきて領有権を主張し始めるのではないでしょうか。今日においては詭弁でしかないでしょうが、それが一世代先、二世代先になると本当になりかねないような気がします。家と家との境目の垣根を知らぬうちに掘り返し、ずらしている隣人がいてそれに対して「いいよ、いいよ」と言っているお人好しの国民性が今日の日本人なのだということに気がつくのはきっと50年後なのでしょう。そのときには私も生きておりませんが、今のうちから何らかの備えをしておかねばならないと思います。