ゴミ出しのルールすら守れないヤツ

私の仕事場のベランダから見て道の反対側にゴミの集積所があります。朝9時頃になると回収車がやってきて山積されたゴミを持ち去っていきます。それが何故か10時過ぎにまたゴミの袋がおいてあることを何度も目撃します。ある時は、近隣の住人であろうと思われる上品そうな年配のご婦人が回収車が去った後にゴミを出しており、またある時はどこぞのオフィスで働くと思われる制服姿の女性がゴミを出しております。

そもそも事業所たるもの、例え小さくとも産業廃棄物としてのゴミを一般家庭のゴミ集積所に出すことは許されないはずなのにまさに白昼堂々とその行為に及び、また罪の意識すらないというのが凄いところです。私は事務所で出るゴミは全て契約している回収業者に出します。小心者と言われようとも、それが社会のルールであり、事業主としての最低限の誇りと責任であると考えるからです。

そのようなルールを守れない事業者も問題がありますが、やはり昨今気になるのは分別をしっかりできない一般人です。ゴミにはそのコミュニティの顔があり、半透明の袋から透けて見えるその姿に人間性がうかがえるものです。私は変質者ではないのでそのゴミを開いて中身を調べるなどのことをしたことはありませんが、少なくとも分別すらしていないとはっきりわかるものが世の中には多すぎます。

ゴミの捨て方に関して、あるべき姿を行政はたいして指導していませんし、メディアもほとんど取り上げません。実は処理業者の皆さんが毎年その出し方の問題により何人も怪我をしているという事実などほぼ報道されませんし、結局再度分別しなくてはならないとか分別が出来ていないから処理に余計な費用がかかることも周知されていません。やはり我が国には「臭い物には蓋」という考え方が強いのだと・・・ゴミ問題はできるだけ隠してしまうように出来ているようです。