運転がうまい人

運転免許証なるものを取得して約30年、何故かゴールド免許というものに全く縁がありません。きっと運転が下手なんだろうと思います。ただ、犯した違反は駐車違反3回、速度違反1回、信号無視1回、シートベルト違反1回と、軽微なものばかりです。軽微な違反は一定期間で履歴から消えるとか、いろいろとルールがあるようですが、狙ったように書き換えとのタイミングが合う様子で、一度など、「誕生日があと1ヶ月先なら良かったのに」などと警察署で言われたこともあります。

というのは、半ば自慢話ですが、余談ついでにシートベルト違反(確か平成13年頃)の話をしますと、とある国道で走行中、前方に警察官が旗を出してきたので、「しまった!速度違反か!」と思うと「シートベルトしてませんね」と言われ・・・自分ではしているつもりだったので「オマエの眼は節穴か!これは何だ!これは!」と叫びつつ胸に手をやるとなんとあるはずのシートベルトが無い・・・というまるでコントのような状態になりました。

違反が多いか少ないかは実は運転がうまい、下手に起因するものではなく、運が良いか悪いかに左右されていると思います。要するに要領が良いヤツは捕まらないし、ドン臭いヤツは捕まりやすいというのがその分かれ目にあるようです。私はどうやら後者のようで、本当に「まさか」と思うようなところでつかまることばかり。全く酒を呑まない人生なのに飲酒運転の検問にはしょっちゅう引っかかって「ちょっと呑んでるんじゃないの?」などと言われたことまであります。

学生時代、麻雀をやると常に「強い人」と「巧い人」がいて、巧い人必ずしも強い人ではないということを感じておりましたが、運転も同様でありましょう。無事故無違反であるからとかすいすいと追い越しをして人の前にでるから巧いわけではなく、単にそういう人達はついているだけであると思います。大分前になりますが、とある知人は30年以上無事故無違反であると自慢しつつ、高速道路などで全ての車線を縫うように走行していましたが、たった一度の事故で帰らぬ人となりました。そんなことを思い出しつつ、私の考える「運転がうまい人」などこの世の中には存在していないであろう・・・自動車なんぞという走る棺桶を人間が使い始めてからというもの、それに乗るのは常に死と隣り合わせ、今日も一日無事でよかった・・・と自らを戒めております。まあ、酔っ払いは「オレは酔ってない!」と豪語しますから、自称運転がうまいという人が本当にうまいはずはありませんね。