皇室典範論議

私は良く右翼であると言われます。確かに愛国者であり、国旗と国歌を重んじるべきであるとは常々申しておりますが、それは日の丸であるからとか君が代であるからではなく、我が国の尊厳を重視せよということであります。世界に数多の国家が存在し、それはそれぞれの国民にとって紛れも無く「我が国」であるべきであるからです。よって、自らの国を貶めるような発言や行為に対して否定的な行動に及びますから勘違いをされているようです。

私はお国の為に命を落すことを厭わないなどというほど立派な愛国者ではありません。ましてや、天皇陛下の御為に命を賭して闘いをすることなどありえません。世間で騒いでいる似非右翼団体の皆さんからすればこれぞ非国民でありましょう。ただ、天皇家を否定することに日々力を注いでいるアカい団体の方々とはまた180度違うところでして、天皇家は我が国の象徴であり、その存在は崇高にして且つ貴重なものであると考えております。世界中どこを探しても125代も続く王家は無く、我が国が世界に誇れる脈々と続いた系譜です。中国四千年の歴史などと戯言が聞こえますが、彼の国など、文化大革命以降のせいぜい50年の歴史しか有していないのですから。

さて、そのような中、皇室典範を改定してどうのこうのと国会で論議されメディアが騒ぐようになった時を見計らったように秋篠宮家におめでたの話が出て、皇位継承権について男系男子であるべきか女系を認めるかなどの話題が世間に飛び交っております。本来、たかが政治家の分際で天皇家の後継者を決めるなどとはおこがましいと右寄りの人は考えるべきで、また、アカい人たちはこの論議自体が不必要であり「天皇制廃止」と暴言を吐くところであろうと思うのですが、それぞれに妥協的な発言しかしていないのがやはり譲り合いを美徳と考えられる我が国の良さか・・・と他人事のような気持ちで見ております。

そもそも、今年は皇紀で言えば2666年、その永きに亙り続いた名家中の名家である天皇家の後継者を決めるにあたり、赤の他人が口をはさむこと自体がおこがましいと思います。個々の自由を尊重してどうこうと言うヒダリ論者ならそこへ口をはさむべきではないと思うし、崇拝すべきミギ論者なら貴様如きが意見を言える立場にあるまいと考えるべきでしょう。同族会社の経営者がその社業を長男に後継させるか次男に後継させるか、はたまた全くの他人に後継させるかを株主でもない者が意見したところでどうにもなりません。皇位継承に関しては、その時の天皇陛下がご決断されればそれが最善のことであろうと思うのですが。