自衛隊の行き先

パキスタンの大地震は、それは大きな天災で、被災された方々には本当にお気の毒です。そんな中、支援のために自衛隊が派遣されるということになりましたが、メディアを含め、「海外派兵の非」を責め立てる方々がなにやら肯定的な態度でおられるのが気になります。

そもそも、勝手に戦争をしておいて、その復興支援のために日本国に対しても「支援のためのカネとヒトを出せ」という米国の脅しに対してイラク自衛隊が派遣された・・・という時に、メディアやら似非平和主義者政党のオバサン達やらはその復興支援活動を軍事活動であると定義付け、違憲であると騒ぎつづけているのに、パキスタン違憲ではないのでしょうか?確かに米国が勝手に戦争をしてその結果、かなりな被害が出たということに対しては私は肯定的にはなれませんが、自衛隊はかの地において軍事活動を行なっているのかと言ったら答えはNoです。水の浄化やら建物の復旧やらそういう災害復興作業に勤しんでいる自衛隊員の皆様方は日本国の誇りであり、誉められてしかるべきであろうと思うのに、彼等が日本に戻ってくると似非反戦論者がヒトゴロシ扱いをしたがります。さて・・・日本の自衛隊員は一体イラク戦争勃発後、何人の人を殺害したのでしょうか?私の手許にはそういうデータがありませんので、あくまでも想像するに、答えはゼロだと思います。また、現地の住民に対し何らかの危害を加えたかという問いにも否定的な答えが返って来ると信じております。

結局、私たちは、何らかのレトリックに誤魔化され、自衛隊が復興支援活動のために海外に行くという全く同じ事象を違うものであるかのように感じてしまっているのではないでしょうか?イラクへ行くとそれは「派兵」であり、悪事を働いていると考え、パキスタンに行くとそれは「支援」であり人道的見地からの善行であるととらえているようです。

私は戦争という行為に対しては否定的です。不戦を貫くことも大切だと考えます。然しながら、近所に変質者が住んでいて、私の家族に危害を加えようとすれば身を以ってそれを守る気持ちはオトコたるもの失ってはいけないと考えております。(これが既に軍国主義とか右翼とか言われればそれまでですが)その主旨で「自衛」のための訓練された人たちの集合体が自衛隊であり、訓練されているが故、復興支援活動においても一部勘違いNPO(全てとは言いません)の連中より格段に力を発揮しているのではないか?それを否定することは私には絶対にできません。