期日前投票

今日は3年に一度の参議院選挙投票日です。私は選挙の日は大抵午前中に投票所へ行きますので、今年も10時前後に足を運びました。4月の統一地方選と比較すると、より多くの人を投票所で見かけたような気がしますが、午前中ということもあり、相も変わらず概ね年配者でした。

数年前から期日前投票というのが行われています。もともとは不在者投票という制度があり、投票日当日に選挙に行けない人のみを対称にしていたと記憶しておりますが、昨今では誰でもできるそうで、私の周辺でも特に投票日に用があるわけではないがすでに投票は済ませているという人をみかけます。しかし、この期日前投票という制度には私は疑問を感じざるを得ません。

そもそも、これは投票日に投票所へ行けない事情のある人への救済措置としての制度であり本来の選挙権行使は指定された投票日に投票することではなかろうかと思います。期日前投票を行うために多くの自治体はその立会人やら事務処理にどれだけの費用をかけなくてはならないかなどということはお構いなしで、何か期日前に投票すると有識者なんじゃないかという錯覚が先行しているような気がします。

また、各候補、各政党は選挙前日までその政策を訴えております。それを聞かないうちに誰に投票するか決定できるというのは如何なものか?と思います。そりゃあ中には確固たる信念を持って投票する対象が決まっている人もいるでしょうが、多くの選挙民は投票する際に「なんとなく」決めているのではないでしょうか。つまり、誰に入れてもいいや・・・といういい加減な投票行動が更に強くなってしまうのがこの「誰でもできる期日前投票」ではないでしょうか。そういった考えの中、私は本当に投票日に投票できない事情が無い限り、定められた投票日まで、可能な範囲で各候補の主張を聴いた上で貴重な一票を行使するようにしております。